阪神ジュベナイルフィリーズ 予想
目次
長く阪神3歳SというGⅠ級レースとして、西の牡馬のチャンピオンを決する競馬であったものが、1991年から牝馬限定の ―牝馬Sと参加条件を変更した初年度に、
翌年の桜花賞・スプリンターズSを制するニシノフラワーが優勝、連闘で参戦し3着に入ったシンコウラブリイは1993年のマイルチャンピオンシップを制すなど、
幸先のいいスタートから、今や、クラシック直結の登竜門的位置づけに据え置かれる重要戦にまで成長しました。
数え年表記の修正を2001年に行った関係で、現在の名称に変更。
阪神競馬場の大幅改修に伴い誕生の外回りコースに、この1600M戦が振り分けられた2006年の勝ち馬は後の顕彰馬・ウオッカ、
2着が3歳でスプリンターズSを制するアストンマーチャンと、これも何とも景気の好発進となり、この組の牝馬路線における活躍は常に高水準で安定しています。
阪神ジュベナイルフィリーズの主な勝ち馬
・ウオッカ 2006年
・ブエナビスタ 2008年
・アパパネ 2009年
・ラッキーライラック 2017年
阪神ジュベナイルフィリーズの特徴
徹底して、短距離適性に偏った馬を排してきた馬場改修後の特長から、1200Mで勝ち星のある馬が2006年以降未勝利なので、実質的には、このレースからマイル以上の距離で争う。
クラシックレースのトライアルが始まると意識すべきで、ここ2年は1400MのファンタジーSを制している馬が勝っているせいで、本番では揮わないという傾向がはっきり出ています。
快速型を狙うのは筋違いで、持ち時計が抜けていたここ2年の勝ち馬のようなタイプが、今後も勝ち続けることはないでしょう。
阪神ジュベナイルフィリーズの歴代優勝馬
1着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 2着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 3着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 |
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2010年 | レーヴディソール | 牝2 | 54 | 福永祐一 | 1 | デイリー杯2歳S① | アグネスタキオン | ホエールキャプチャ | 牝2 | 54 | 池添謙一 | 4 | ファンタジーS③ | クロフネ | ライステラス | 牝2 | 54 | M.デムーロ | 8 | 京王杯2歳S④ | ソングオブウィンド |
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2011年 | ジョワドヴィーヴル | 牝2 | 54 | 福永祐一 | 4 | 新馬① | ディープインパクト | アイムユアーズ | 牝2 | 54 | I.メンディザバル | 8 | ファンタジーS① | ファルブラヴ | サウンドオブハート | 牝2 | 54 | 武豊 | 1 | 芙蓉S① | アグネスタキオン |
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2012年 | ローブティサージュ | 牝2 | 54 | 秋山真一郎 | 5 | ファンタジーS② | ウォーエンブレム | クロフネサプライズ | 牝2 | 54 | 柴山雄一 | 15 | 500万① | クロフネ | レッドセシリア | 牝2 | 54 | 三浦皇成 | 10 | 新馬① | ハーツクライ |
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2013年 | レッドリヴェール | 牝2 | 54 | 戸崎圭太 | 5 | 札幌2歳S【1】 | ステイゴールド | ハープスター | 牝2 | 54 | 川田将雅 | 1 | 新潟2歳S① | ディープインパクト | フォーエバーモア | 牝2 | 54 | 蛯名正義 | 8 | 500万<1> | ネオユニヴァース |
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2014年 | ショウナンアデラ | 牝2 | 54 | 蛯名正義 | 5 | 500万① | ディープインパクト | レッツゴードンキ | 牝2 | 54 | 浜中俊 | 2 | アルテミスS<2> | キングカメハメハ | ココロノアイ | 牝2 | 54 | 横山典弘 | 4 | アルテミスS<1> | ステイゴールド |
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2015年 | メジャーエンブレム | 牝2 | 54 | C.ルメール | 1 | アルテミスS② | ダイワメジャー | ウインファビラス | 牝2 | 54 | 松岡正海 | 10 | アルテミスS⑤ | ステイゴールド | ブランボヌール | 牝2 | 54 | 岩田康誠 | 2 | ファンタジーS③ | ディープインパクト |
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2016年 | ソウルスターリング | 牝2 | 54 | C.ルメール | 1 | アイビーS① | フランケル | リスグラシュー | 牝2 | 54 | 戸崎圭太 | 2 | アルテミスS① | ハーツクライ | レーヌミノル | 牝2 | 54 | 蛯名正義 | 3 | 京王杯2歳S② | ダイワメジャー |
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2017年 | ラッキーライラック | 牝2 | 54 | 石橋脩 | 2 | アルテミスS① | オルフェーヴル | リリーノーブル | 牝2 | 54 | 川田将雅 | 3 | 500万① | ルーラーシップ | マウレア | 牝2 | 54 | 戸崎圭太 | 4 | 500万① | ディープインパクト |
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2018年 | ダノンファンタジー | 牝2 | 54 | 川田将雅 | 1 | ファンタジーS① | ディープインパクト | クロノジェネシス | 牝2 | 54 | 北村友一 | 2 | アイビーS① | バゴ | ビーチサンバ | 牝2 | 54 | 福永祐一 | 4 | アルテミスS② | クロフネ |
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2019年 | レシステンシア | 牝2 | 54 | 北村友一 | 6 | ファンタジーS① | ダイワメジャー | マルターズディオサ | 牝2 | 54 | 田辺裕信 | 6 | 500万① | キズナ | クラヴァシュドール | 牝2 | 54 | 藤岡佑介 | 3 | サウジアラビアロイヤルC② | ハーツクライ |
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2020年 | ソダシ | 牝2 | 54 | 吉田隼人 | 1 | アルテミスS① | クロフネ | サトノレイナス | 牝2 | 54 | C.ルメール | 2 | 1勝① | ディープインパクト | ユーバーレーベン | 牝2 | 54 | M.デムーロ | 6 | アルテミスS⑨ | ゴールドシップ |
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2021年 | サークルオブライフ | 牝2 | 54 | M.デムーロ | 3 | アルテミスS① | エピファネイア | ラブリイユアアイズ | 牝2 | 54 | 団野大成 | 8 | 京王杯2歳S③ | ロゴタイプ | ウォーターナビレラ | 牝2 | 54 | 武豊 | 4 | ファンタジーS① | シルバーステート |
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2022年 | リバティアイランド | 牝2 | 54 | 川田将雅 | 1 | アルテミスS② | ドゥラメンテ | シンリョクカ | 牝2 | 54 | 木幡初也 | 12 | 新馬<1> | サトノダイヤモンド | ドゥアイズ | 牝2 | 54 | 吉田隼人 | 10 | 札幌2歳S② | ルーラーシップ | ||
2023年 | アスコリピチェーノ | 牝2 | 55 | 北村宏司 | 3 | 新潟2歳S① | ダイワメジャー | ステレンボッシュ | 牝2 | 55 | C.ルメール | 5 | 赤松賞① | エピファネイア | コラソンビート | 牝2 | 55 | 横山武史 | 1 | 京王杯2歳① | スワーヴリチャード |
阪神ジュベナイルフィリーズの過去10年データベース
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
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1番人気 | 4回 | 1回 | 1回 | 4回 | 40% | 50% | 60% |
アルテミスS勝ち馬 | 1回 | 1回 | 1回 | 5回 | 13% | 25% | 38% |
ファンタジーS勝ち馬 | 2回 | 2回 | 0回 | 4回 | 25% | 50% | 50% |
新馬勝ち/1400以下 | 2回 | 1回 | 3回 | 53回 | 3% | 5% | 10% |
新馬勝ち/1600以上 | 6回 | 3回 | 5回 | 28回 | 14% | 21% | 33% |
2戦目勝ち上がり | 2回 | 6回 | 2回 | 35回 | 4% | 18% | 22% |
1勝馬/オープン経験 | 1回 | 2回 | 2回 | 35回 | 3% | 8% | 13% |
1勝馬/新馬戦のみ | 1回 | 0回 | 1回 | 12回 | 7% | 7% | 14% |
騎手狙いはアリだが明らかにスピード型は不利な傾向
1600Mの新馬勝ちの実績ありと、新馬は負けてもすぐに勝ち上がった馬は、ここでは同列とした方がいい一方で、回収率に大変な差があるので、人気馬でも買えるのは、どうしても新馬勝ちの馬になってしまいます。
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
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1番人気 | 7回 | 2回 | 2回 | 9回 | 35% | 45% | 55% |
2番人気 | 2回 | 4回 | 4回 | 10回 | 10% | 30% | 50% |
3番人気 | 1回 | 3回 | 3回 | 13回 | 5% | 20% | 35% |
4番人気 | 3回 | 1回 | 4回 | 12回 | 15% | 20% | 40% |
5番人気 | 3回 | 1回 | 0回 | 16回 | 15% | 20% | 20% |
6~9番人気 | 4回 | 5回 | 5回 | 66回 | 5% | 11.3% | 17.5% |
10番人気以下 | 0回 | 4回 | 2回 | 172回 | 0% | 2.2% | 3.4% |
オークス辺りまでの牝馬戦線は、この縛りは解けないので、ここ2年で詰まったその差が、今年は連続開催で一気に開く可能性まで踏まえておきたいところです。
阪神ジュベナイルフィリーズの攻略ポイント
2勝以上している重賞連対馬が7勝と圧倒的で、当たり前の傾向ながら、その他は無敗馬も未勝利勝ちの馬もいるので、東京競馬場の出走経験という振り分けをすると、
無敗馬と1800Mの新馬勝ちで未出走馬が拾えて、後は東京で連対実績がある馬となります。
今も昔も、東京競馬場で走るということが後の大成に繋がる傾向は続いているので、この古典的なファクターを用いて、人気勢の序列付けをする意味では、一番効果的かもしれません。