2020年中山大障害 予想
2020年の中山大障害を予想していきます。
コース攻略はもちろん、最終追い切り評価や過去10年のデータを照らし合わせて登録馬の中から激走する軸馬や注目の穴馬を選定していきましょう。
予想オッズを見ながら過去データなどの出走馬の成績を分析していき、過去配当を超える払い戻しを狙っていきたいと思います。
レース名 | 第143回 農林水産省賞典 中山大障害(J)障害3歳以上オープン |
グレード | 重賞(G1) |
日程 | 2020年12月26日(土曜) |
発走時間 | 14時40分 |
開催場所 | 中山競馬場 |
距離 | 芝4100m |
コース | 障害コース |
賞金 | 6600万円 |
レコード | 4分36秒1 |
中山大障害2020の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)
枠順 | 出走予定馬 | 騎手 | 斤量(負担重量) | 馬体重(前走) |
---|---|---|---|---|
1 | シンキングダンサー | 五十嵐 雄祐 | 63.0kg | 474kg |
1 | ヒロノタイリク | 難波 剛健 | 63.0kg | 500kg |
2 | ケンホファヴァルト | 熊沢 重文 | 63.0kg | 464kg |
2 | アズマタックン | 小坂 忠士 | 63.0kg | 508kg |
3 | ヒロシゲセブン | 高田 潤 | 63.0kg | 524kg |
3 | ストレートパンチ | 伴 啓太 | 63.0kg | 480kg |
4 | シゲルピーマン | 大江原 圭 | 63.0kg | 482kg |
4 | フォワードカフェ | 石神 深一 | 63.0kg | 528kg |
5 | ビッグスモーキー | 植野 貴也 | 63.0kg | 542kg |
5 | ケイブルグラム | 蓑島 靖典 | 63.0kg | 502kg |
6 | タガノエスプレッソ | 平沢 健治 | 63.0kg | 462kg |
6 | ブライトクォーツ | 西谷 誠 | 63.0kg | 488kg |
7 | セガールフォンテン | 草野 太郎 | 63.0kg | 498kg |
7 | メイショウダッサイ | 森 一馬 | 63.0kg | 508kg |
8 | ナリノレーヴドール | 小野寺 祐太 | 63.0kg | 472kg |
8 | スズカデヴィアス | 北沢 伸也 | 63.0kg | 498kg |
中山大障害2020 - 過去の傾向とレース展開
同じ短い距離のレースなら、京都より東京の方がいい
東京ハイジャンプも京都ジャンプSも、長い距離ではないから、阪神スプリングJとグランドジャンプとのコネクションのようなものは生まれないようで、レース間隔をしっかりとれることで、東京の方が圧倒的に本番に繋がってくる。
レースレベルはともかく、今年も実力者のメイショウダッサイが制し、長距離カテゴリーのレースは全敗のタガノエスプレッソが功を得たから変な人気を集めるかもしれないが、実力差は歴然とした方がいいか。
分かってはいるが、オジュウチョウサンがいるいないでは大きな違いがある。
加えて、それに前走で先着している馬が出てくる。
しかし、仕掛けのタイミングを見失って、平地の時の走りももう忘れてしまっていたようなところのあったオジュウチョウサンを負かしたところで、大いなる価値があるわけでもない。
本当はメイショウダッサイの実力を素直に評価すべきなのかもしれないが、はっきり言って、中山の大舞台ではシングンマイケルにもオジュウチョウサンにも完敗だった。
ブライトクォーツも似たようなものだから、ならばと、初秋の阪神ジャンプS組を推しておけば、何とか面白い馬を挙げられると思ったのだが、タガノエスプレッソが楽勝したこのレースは、本馬場への置き障害でレースが行われる中京での結果で、人気になったフォイヤーヴェルクが屈辱的な敗戦を喫したようなレース。
ケイブルグラムだって重賞初挑戦で頑張ったが、相手が違ったのに完敗だから、簡単に評価は上げられない。
中山で勝っているビッグスモーキーや、来ているようでもうちょいという結果が続く4着の欄に自分の馬番を照らす男・シンギングダンサーでも面白いのだが、春からの直行で通用とも思えなかった。
だから、困り果てておかしな結論に達した筆者なのである。
中山大障害2020 - 中山障害コースの攻略法
狙いはまだ未勝利の1勝のみという馬。
名はフォワードカフェ。除外ということとは無縁の出走登録数ながら、重賞2着があるだけの格下で、前走は本番のスペシャルコースに挑む前にはあってはならない「人気で落馬」という悪い要素てんこ盛りながら、この馬、まず崩れない。
おまけに、本番で勝ったことのない馬ばかりの争いにおいて、少なからず、中山の馬場の経験数で見劣らぬだけでなく、今回定量の63を背負ったことがない代わりに、どの馬も経験のない「平地での58」の負担経験がある。
これは例の国際騎手招待競走の古牡馬に背負わされる特別な斤量設定があるからで、普通のキャリアではないし、平地で58を背負わされるのは本来、ちゃんとした格のレースを使っていた証しなのだ。
フォワードカフェにその経験はないが、前走だって、最終障害の飛越後、よくわからない感じで画面から石神騎手が消えていなくなっただけで、馬自身は好アシストに応えて、ちゃんと馬込みを抜け出して、ゴール直前まではカラ馬でも先頭であった。
障害レースでは特に難しい、最終障害や障害コース内最後の障害の前後の激しい争いに、飛越直前から戸惑いがあるような雰囲気で、やっぱりという結末でもあったように窺える。
そこでも乗り方の間違いはなく、障害馬としてのスキルを一定以上にしたことで、入障後、
【1・5・3・1】
というのは競走中止も込みとすれば、十分であろう。
派手にスピード任せに、最近は多くなった平地時代の脚を遺憾なく発揮しての逃げ込みなど、まるで用なしの中山4000M超のタイトル戦は、ゴッドスピードのようなイレギュラーな存在を除き、距離は長いけれども、外国馬も出られることで多様な性質が問われることもあるグランドジャンプとは異なり、まず、平地重賞の好走馬は出番がない。
だいたい、中山で未勝利戦を戦う機会など、番組編成の関係でまずないに等しい。
平地でも活躍と言うほどではないが、そこで長く走ってきたフォワードカフェは、好走実績が春の中山や夏のローカル、特に北海道の洋芝が合っているという感じで、かなり適性に偏りがあるタイプ。
そんな馬が平地で大きな舞台を踏むのは不可能に近いが、新馬を楽勝したような馬であり、その時の2着馬はG1でも好走していたタンタアレグリア、続く札幌2歳Sは結果はよくなかったが、2番人気に推され、行く末は凱旋門賞かもしれないと、当時はまだ小島太厩舎の馬でラストチャレンジもあり得るかとなっていたほどの素材。
流れ流れて、和田は和田でも勇介厩舎、マンハッタンカフェだからカフェの勝負服でも、腕はオレンジ色という違いは、フォワードカフェに現状に一定レベルの課題があるようで、何かを突破する力が秘められて不思議ない魅力もまた秘めていたりする。
マンハッタンカフェ自身が、前走中山完敗後の京都でドカンをやったように、チャレンジすることこそが何かを変えるきっかけになるタイプと信じたい。
中山大障害2020 - 出走予定馬の血統分析と最終予想
近親にはゴールドティアラがいて、その母にあたるブライトティアラが、フォワードカフェの祖母になる。
姪にあたるのがモズカッチャンで、そもそも、ゴールドティアラの孫にはステファノスがいる。
何となく、平坦向きの適性を持っていそうで、ドバウィのマイル適性を得たポエイツヴォイスがキングジョージなどを勝つポエイツワードを出し、ポエイツヴォイスはゴールドティアラの半弟にあたる。
ゴールドティアラが盛岡のダートで弾け、孫のステファノスは東京の富士Sで唯一の重賞勝ちを挙げた。
何かが秀でているのだとすれば、それはタフ馬場の右回りを粘り込む能力とした時、平地競走での能力への限界が、障害の大舞台でブレイクするきっかけにもなり得る。
8歳でいきなり入障後の連勝はないが、ここまで安定して走る平地引退馬もまた珍しい。
また新たな発見をして、小さく成長を重ねた結果、大きな障害もたびたび上り下りせねばならないバンケットに対しても、案外の適性を見せて、無難にこなしてしまうかもしれない。
今年はそう簡単に決着がつきそうな雰囲気はない。
前々走の春の東京では、激しい勝負所の争いにも参加して、よく粘っていたから、必ずしも中山が合っていそうな馬ばかりではない組み合わせだけに、不当に評価が落ちそうな可能性のある馬の扱いは、しっかりとケアする共に、案外の混戦を予告しておくとする。