オークス(優駿牝馬)予想
目次
本家イギリスのオークス同様、クラシック競走として牝馬戦では最も古い1938年のスタートである優駿牝馬は、無敗による変則三冠達成馬・クリフジが勝った第6回までが阪神で、
戦後の再開に合わせて、秋開催のまま東京の今の条件で固まり、1953年から春の今の時期の開催に落ち着きました。
よって、最初の阪神と東京でしか開催されていないレースで、一度たりとも開催条件に変更のない翌週のダービーと同じく、このレースを開催するために行われている東京競馬といって、過言はありません。
近年、特にここ10年での三冠牝馬の高頻度の誕生により、レース高速化と共に、ここで燃え尽きない挑戦者たちの最初のターニングポイントにもなっていて、3歳限定重賞の枠組みから逸脱するハイレベル戦へと昇華しています。
オークス 21世紀の三冠牝馬
開催年 | 馬名 | 成績 |
2003年 | スティルインラブ | 全て2番人気での勝利 |
2010年 | アパパネ | オークスは同着優勝 |
2012年 | ジェンティルドンナ | オークスレコードで5馬身差圧勝 |
2018年 | アーモンドアイ | 後にGⅠ8勝馬となる |
2020年 | デアリングタクト | 現役の無敗三冠牝馬 |
オークス(優駿牝馬)の特徴
長いのは間違いないので、スローペースの年も多い一方で、昔ほどは強烈なスピード型が登場しない分、それなりの中距離適性がある先行型が登場して、締まったレースが多くなって、
極めて速い時計の決着が増えており、時にダービーよりも速い決着になる年もあるほどで、そうなると、もうダービー馬よりもこちらの勝者の方が以降で有利という構図が出来上がります。
オークス(優駿牝馬)歴代優勝馬
1着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 2着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 3着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 |
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2011年 | エリンコート | 牝3 | 55 | 後藤浩輝 | 7 | 忘れな草賞① | デュランダル | ピュアブリーゼ | 牝3 | 55 | 柴田善臣 | 8 | フローラS「3」 | モンズーン | ホエールキャプチャ | 牝3 | 55 | 池添謙一 | 2 | 桜花賞② | クロフネ |
2012年 | ジェンティルドンナ | 牝3 | 55 | 川田将雅 | 3 | 桜花賞① | ディープインパクト | ヴィルシーナ | 牝3 | 55 | 内田博幸 | 2 | 桜花賞② | ディープインパクト | アイスフォーリス | 牝3 | 55 | 松岡正海 | 9 | フローラS② | ステイゴールド |
2013年 | メイショウマンボ | 牝3 | 55 | 武幸四郎 | 9 | 桜花賞⑩ | スズカマンボ | エバーブロッサム | 牝3 | 55 | 戸崎圭太 | 5 | フローラS<2> | ディープインパクト | デニムアンドルビー | 牝3 | 55 | 内田博幸 | 1 | フローラS<1> | ディープインパクト |
2014年 | ヌーヴォレコルト | 牝3 | 55 | 岩田康誠 | 2 | 桜花賞③ | ハーツクライ | ハープスター | 牝3 | 55 | 川田将雅 | 1 | 桜花賞① | ディープインパクト | バウンスシャッセ | 牝3 | 55 | 北村宏司 | 3 | 皐月賞⑪ | ゼンノロブロイ |
2015年 | ミッキークイーン | 牝3 | 55 | 浜中俊 | 3 | 忘れな草賞① | ディープインパクト | ルージュバック | 牝3 | 55 | 戸崎圭太 | 1 | 桜花賞⑨ | マンハッタンカフェ | クルミナル | 牝3 | 55 | 池添謙一 | 6 | 桜花賞② | ディープインパクト |
2016年 | シンハライト | 牝3 | 55 | 池添謙一 | 1 | 桜花賞② | ディープインパクト | チェッキーノ | 牝3 | 55 | 戸崎圭太 | 3 | フローラS① | キングカメハメハ | ビッシュ | 牝3 | 55 | M.デムーロ | 5 | フローラS⑤ | ディープインパクト |
2017年 | ソウルスターリング | 牝3 | 55 | C.ルメール | 1 | 桜花賞<3> | フランケル | モズカッチャン | 牝3 | 55 | 和田竜二 | 6 | フローラS① | ハービンジャー | アドマイヤミヤビ | 牝3 | 55 | M.デムーロ | 2 | 桜花賞<12> | ハーツクライ |
2018年 | アーモンドアイ | 牝3 | 55 | C.ルメール | 1 | 桜花賞① | ロードカナロア | リリーノーブル | 牝3 | 55 | 川田将雅 | 4 | 桜花賞③ | ルーラーシップ | ラッキーライラック | 牝3 | 55 | 石橋脩 | 2 | 桜花賞② | オルフェーヴル |
2019年 | ラヴズオンリーユー | 牝3 | 55 | M.デムーロ | 1 | 忘れな草賞① | ディープインパクト | カレンブーケドール | 牝3 | 55 | 津村明秀 | 2 | スイートピーS① | ディープインパクト | クロノジェネシス | 牝3 | 55 | 北村友一 | 2 | 桜花賞③ | バゴ |
2020年 | デアリングタクト | 牝3 | 55 | 松山弘平 | 1 | 桜花賞「1」 | エピファネイア | ウインマリリン | 牝3 | 55 | 横山典弘 | 7 | フローラS① | スクリーンヒーロー | ウインマイティー | 牝3 | 55 | 和田竜二 | 13 | 忘れな草賞<1> | ゴールドシップ |
2021年 | ユーバーレーベン | 牝3 | 55 | M.デムーロ | 1 | フローラS③ | ゴールドシップ | アカイトリノムスメ | 牝3 | 55 | C.ルメール | 2 | 桜花賞④ | ディープインパクト | ハギノピリナ | 牝3 | 55 | 藤懸貴志 | 16 | 1勝クラス① | キズナ |
2022年 | スターズオンアース | 牝3 | 55 | C.ルメール | 3 | 桜花賞(G1) | ドゥラメンテ | スタニングローズ | 牝3 | 55 | D.レーン | 10 | フラワーC(G3) | キングカメハメハ | ナミュール | 牝3 | 55 | 横山武史 | 4 | 桜花賞(G1) | ハービンジャー |
2023年 | リバティアイランド | 牝3 | 55 | 川田将雅 | 1 | 桜花賞① | ドゥラメンテ | ハーパー | 牝3 | 55 | C.ルメール | 2 | 桜花賞④ | ハーツクライ | ドゥーラ | 牝3 | 55 | 斎藤新 | 15 | 桜花賞⑭ | ドゥラメンテ |
2024年 | チェルヴィニア | 牝3 | 55 | C.ルメール | 2 | 桜花賞(G1) | ハービンジャー | ステレンボッシュ | 牝3 | 55 | 戸崎圭太 | 1 | 桜花賞(G1) | エピファネイア | ライトバック | 牝3 | 55 | 坂井瑠星 | 3 | 桜花賞(G1) | キズナ |
良は無印・○は着順/<稍>「重」【不良】
オークス(優駿牝馬)過去10年のデータベース
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 5回 | 2回 | 1回 | 2回 | 50% | 70% | 80% |
クイーンC勝ち馬 | 0回 | 1回 | 3回 | 3回 | 0% | 14% | 57% |
阪神JF勝ち馬 | 1回 | 0回 | 1回 | 2回 | 25% | 25% | 50% |
桜花賞1着 | 3回 | 1回 | 0回 | 4回 | 38% | 50% | 50% |
桜花賞2着 | 1回 | 1回 | 3回 | 3回 | 13% | 25% | 63% |
桜花賞3着 | 2回 | 1回 | 1回 | 5回 | 22% | 33% | 44% |
桜花賞4着 | 0回 | 0回 | 0回 | 6回 | 0% | 0% | 0% |
桜花賞5着 | 0回 | 0回 | 0回 | 7回 | 0% | 0% | 0% |
桜花賞6~10着1 | 1回 | 1回 | 0回 | 21回 | 4% | 9% | 9% |
桜花賞11着以下 | 0回 | 0回 | 1回 | 20回 | 0% | 0% | 5% |
フローラS1着 | 0回 | 3回 | 1回 | 6回 | 0% | 30% | 40% |
フローラS2着 | 0回 | 2回 | 0回 | 6回 | 0% | 25% | 25% |
フローラS3着~5着 | 0回 | 1回 | 1回 | 14回 | 0% | 6% | 13% |
忘れな草賞1着 | 3回 | 0回 | 1回 | 6回 | 30% | 30% | 40% |
忘れな草賞2着~3着 | 0回 | 1回 | 0回 | 2回 | 0% | 33% | 33% |
スイートピーS | 0回 | 1回 | 0回 | 16回 | 0% | 6% | 6% |
フラワーC | 0回 | 1回 | 1回 | 30回 | 0% | 3% | 6% |
皐月賞 | 0回 | 0回 | 1回 | 0回 | 0% | 0% | 100% |
前走が上位以外のレース | 0回 | 0回 | 0回 | 16回 | 0% | 0% | 0% |
三冠馬が出ているということは、人気のある馬が強いレースです。
理由もなく消えるわけがないので、桜花賞から登場の人気馬が圧倒的に強いのは当然のことでしょう。
それと同日開催の忘れな草賞は、2週後のフローラSより間隔が開く分、伏兵には有利。
あと気になるのが、桜花賞の真ん中あたりで入線の馬。
いつも来るわけではなく、馬券になったのが良馬場なのに大波乱だった2回に絡むオークスなので、これも古くからの傾向として、混戦の年は桜花賞の結果より人気などを重視したいところです。
シーザリオやスマイルトゥモロー、時に桜花賞の好走馬も出したフラワーCは常にハイレベルになるとされてきたものが、単なる中山重賞になりかけている傾向がこれ。
馬券になっているのがフローラSでも本番でも2着のエバーブロッサムと、皐月賞に出走後にこちらに回ってきたバウンスシャッセと、タフなローテでもめげなかった面々ばかり。
近年はフラワーCの時計が速くなっている影響もあるのでしょうが、ここでは長すぎるという感じでペースメーカーに終始する馬ばかりが目立ちます。
オークス(優駿牝馬)攻略のポイント
まず強いことが大切ですが、それ以外には、すでに1600と2000で勝ち鞍があるとか、その間の距離で全て好走実績がある、または、桜花賞の前に1800Mで強い勝ち方をしていたとか、
何となくでも、総合力の違いのようなものを見せていた馬が、先ず理由もなく崩れることはないというレースです。
ダービーも一時期、やたらと1番人気ばかり勝っていたことがありましたが、現在、それが5年連続優勝。
血統も実績も優秀な馬ばかりで、穴党はヒモ荒れに期待するしかありません。