オークス(優駿牝馬)2019 展望
桜花賞当日。衝撃的な光景を、我々は目撃することになった。
①3戦3勝の新星・ラヴズオンリーユーの忘れな草賞
61.0-59.6というバランスラップを軽くひと捲り。
当面の目標であるランブリングアレーを3角手前で動かすサトノクラウン作戦で、見事な先行潰しをしつつ、休養明けを思わせないタフな末脚で、圧倒的な勝ち方を見せた。
相手は楽だったが、後ろにハイラップを重ね、2着以下を混戦へと導いたのだから、言うことなし。
②やっぱりグランアレグリア、という感じだった桜花賞
休養明けの問題より、メンタルとフィジカル面のバランスがどうかと思われていたグランアレグリアが、スローペースに苦しむライバルを尻目に、掛かりながらも率先して仕掛けていき、直線は、強かったあの頃の圧倒的なパフォーマンスでレコード勝ち。
速い馬という概念からは解き放たれていないから、アーモンドアイというよりもダンスインザムード的な圧勝と、現状では捉えるべきか。
手駒も豊富な陣容を誇る藤沢勢ということもあり、次走は東京のマイルとなった。
速すぎた。時計が全てではないが、自分で時計を作る馬が絶対的に有利なわけではない、今の日本競馬。
完成形を示していない組から、本物を見つけたい。
言わずもがな、ラヴズオンリーユーは牝馬だから、兄リアルスティールよりも2400では注目できる。桜花賞組であり、フローラS主要メンバーであり、後はフラワーCの2頭が軸の候補になる。
桜からはクロノジェネシスとエールヴォア、シェーングランツなど、東京マイルの実績馬を推す。
上がりが優秀だったのではなく、東京の実績に対し、その上がり勝負への対応力を阪神で非タラップになっても示せなかったからだ。
余力が全て。どれを中心視しても、実は面白い。
エールヴォアを推すなら、快速にしてオークス3着・バウンスシャッセの半妹であるコントラチェックも、展開面を考えると、全く無視できない。
面白い馬だから、同期の中距離戦ではまず、型通りに競馬をしたら崩れないだろう。
対して、本流であるべきフローラSからは、何が出てくるか。
フローラSからウィクトーリア以下、2月中1800組登場なら最高だ。