皐月賞 予想
目次
言わずと知れた、牡馬クラシックの第一関門。
2020年は、実に、9年ぶりの三冠馬誕生により、例年以上に重要な意味を持った皐月賞ですが、横浜競馬場で戦前から始まったレースの歴史上、今と同じ中山の皐月賞から三冠を制したというのは、
意外と少なく、前回のオルフェーヴルも震災の影響で中山競馬場が使えなかったことで、翌週の東京で関東圏での競馬再開共に、オークストライアルと同週開催が行われ、結果、その全てが歴史に残ることになりました。
横浜のセントライト、シンザンとそのオルフェーヴルが東京開催と、ダービーと菊花賞が決まった競馬場行われるのに対し、何かが起きる時に限って、中山でないことが多いのが、この皐月賞なのです。
中山開催の皐月賞から三冠達成
1983年 | ミスターシービー |
1984年 | シンボリルドルフ |
1994年 | ナリタブライアン |
2005年 | ディープインパクト |
2020年 | コントレイル |
歴史的1番人気の勝者
開催年 | 馬名 | 備考 |
---|---|---|
1951年 | トキノミノル | 無敗の二冠馬 |
1970年 | タニノムーティエ | 二冠馬/アローエクスプレスとの名勝負 |
2001年 | アグネスタキオン | 母仔2代無敗でクラシック制覇 |
2010年 | ヴィクトワールピサ | 父仔2代皐月賞制覇/翌春ドバイワールドC優勝 |
皐月賞の特徴
小回りの2000Mコースで、近年は雨にたたられることも増え、大昔も多かったかなり厳しい馬場状態でのレースが多くなっていますが、そうでないと、今度は究極の快時計決着になるため、
ただでさえ、力量差がはっきりしない上に、馬場読みが極めて困難な年もあって、クラシック初戦というより、世代チャンピオンが早速決定する位置づけになりつつあります。
競走能力がダイレクトに引き出されるため、どういう顛末になろうとも、弱い馬がたまたま勝つようなことはありません。
皐月賞の歴代優勝馬
1着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 2着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 3着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 |
|
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2011年<東京> | オルフェーヴル | 牡3 | 57 | 池添謙一 | 4 | スプリングS①・阪神 | ステイゴールド | サダムパテック | 牡3 | 57 | 岩田康誠 | 1 | 弥生賞① | フジキセキ | ダノンバラード | 牡3 | 57 | 武豊 | 8 | 共同通信杯⑨ | ディープインパクト |
<2012年> | ゴールドシップ | 牡3 | 57 | 内田博幸 | 4 | 共同通信杯① | ステイゴールド | ワールドエース | 牡3 | 57 | 福永祐一 | 2 | 若葉S<1> | ディープインパクト | ディープブリランテ | 牡3 | 57 | 岩田康誠 | 3 | スプリングS「2」 | ディープインパクト |
2013年 | ロゴタイプ | 牡3 | 57 | M.デムーロ | 1 | スプリングS① | ローエングリン | エピファネイア | 牡3 | 57 | 福永祐一 | 2 | 弥生賞④ | シンボリクリスエス | コディーノ | 牡3 | 57 | 横山典弘 | 3 | 弥生賞③ | キングカメハメハ |
2014年 | イスラボニータ | 牡3 | 57 | 蛯名正義 | 2 | 共同通信杯① | フジキセキ | トゥザワールド | 牡3 | 57 | 川田将雅 | 1 | 弥生賞① | キングカメハメハ | ウインフルブルーム | 牡3 | 57 | 柴田大知 | 8 | 若葉S② | スペシャルウィーク |
2015年 | ドゥラメンテ | 牡3 | 57 | M.デムーロ | 3 | 共同通信杯② | キングカメハメハ | リアルスティール | 牡3 | 57 | 福永祐一 | 2 | スプリングS② | ディープインパクト | キタサンブラック | 牡3 | 57 | 浜中俊 | 4 | スプリングS① | ブラックタイド |
2016年 | ディーマジェスティ | 牡3 | 57 | 蛯名正義 | 8 | 共同通信杯<1> | ディープインパクト | マカヒキ | 牡3 | 57 | 川田将雅 | 3 | 弥生賞① | ディープインパクト | サトノダイヤモンド | 牡3 | 57 | C.ルメール | 1 | きさらぎ賞① | ディープインパクト |
2017年 | アルアイン | 牡3 | 57 | 松山弘平 | 9 | 毎日杯① | ディープインパクト | ペルシアンナイト | 牡3 | 57 | M.デムーロ | 4 | アーリントンC① | ハービンジャー | ダンビュライト | 牡3 | 57 | 武豊 | 12 | 弥生賞③ | ルーラシップ |
<2018年> | エポカドーロ | 牡3 | 57 | 戸崎圭太 | 7 | スプリングS② | オルフェーヴル | サンリヴァル | 牡3 | 57 | 藤岡佑介 | 9 | 弥生賞④ | ルーラシップ | ジェネラーレウーノ | 牡3 | 57 | 田辺裕信 | 8 | 京成杯① | スクリーンヒーロー |
2019 年 | サートゥルナーリア | 牡3 | 57 | C.ルメール | 1 | ホープフルS① | ロードカナロア | ヴェロックス | 牡3 | 57 | 川田将雅 | 4 | 若葉S<1> | ジャスタウェイ | ダノンキングリー | 牡3 | 57 | 戸崎圭太 | 3 | 共同通信杯① | ディープインパクト |
<2020年> | コントレイル | 牡3 | 57 | 福永祐一 | 1 | ホープフルS① | ディープインパクト | サリオス | 牡3 | 57 | D.レーン | 3 | 朝日杯フューチュリティS① | ハーツクライ | ガロアクリーク | 牡3 | 57 | L.ヒューイットソン | 8 | スプリングS① | キンシャサノキセキ |
<2021年> | エフフォーリア | 牡3 | 57 | 横山武史 | 2 | 共同通信杯① | エピファネイア | タイトルホルダー | 牡3 | 57 | 田辺裕信 | 8 | ディープインパクト記念① | ドゥラメンテ | ステラヴェローチェ | 牡3 | 57 | 吉田隼人 | 6 | 共同通信杯⑤ | バゴ |
2022年 | ジオグリフ | 牡3 | 57 | 福永 祐一 | 5 | 共同通信杯(G3) | ドレフォン | イクイノックス | 牡3 | 57 | C・ルメール | 3 | 東京スポーツ杯2歳S(G2) | キタサンブラック | ドウデュース | 牡3 | 57 | 武豊 | 1 | 報知弥生ディープ記念(G2) | ハーツクライ |
「2023年」 | ソールオリエンス | 牡3 | 57 | 横山 武史 | 2 | 京成杯(G3)① | キタサンブラック | タスティエーラ | 牡3 | 57 | 松山 弘平 | 5 | 報知弥生ディープ記念(G2)① | サトノクラウン | ファントムシーフ | 牡3 | 57 | C.ルメール | 1 | 共同通信杯① | ハービンジャー |
2024年 | ジャスティンミラノ | 牡3 | 57 | 戸崎圭太 | 2 | 共同通信杯(G3)① | キズナ | コスモキュランダ | 牡3 | 57 | J.モレイラ | 7 | ディープ記念(G2)① | アルアイン | ジャンタルマンタル | 牡3 | 57 | 川田 将雅 | 3 | 共同通信杯(G3)② | Palace Malice |
良は無印・○は着順/<稍>「重」【不良】
皐月賞 過去10年のデータベース
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3回 | 2回 | 1回 | 4回 | 30% | 50% | 60% |
弥生賞勝ち馬 | 0回 | 3回 | 0回 | 6回 | 0% | 33% | 33% |
スプリングS勝ち馬 | 2回 | 0回 | 2回 | 5回 | 22% | 22% | 44% |
共同通信杯勝ち馬 | 3回 | 1回 | 1回 | 5回 | 30% | 40% | 50% |
関東圏3歳重賞勝ち馬 | 4回 | 4回 | 4回 | 25回 | 11% | 22% | 32% |
関西圏3歳重賞勝ち馬 | 4回 | 2回 | 1回 | 12回 | 13% | 19% | 25% |
朝日杯参戦馬 | 1回 | 2回 | 3回 | 23回 | 3% | 10% | 21% |
ホープフルS参戦馬 | 4回 | 2回 | 2回 | 18回 | 15% | 23% | 31% |
トライアル2着馬 | 1回 | 1回 | 2回 | 22回 | 4% | 8% | 15% |
連対率100% | 6回 | 5回 | 4回 | 20回 | 17% | 31% | 43% |
過去のデータを集計して調べてみると、2歳2000M重賞好走馬から狙いたい傾向にあるのがわかるかと思います。
どんなに這いつくばっても、クラシック競走である以上は、一定の格のようなものが存在していて、その一端がこの傾向に凝縮されています。
ローテーションをより丁寧に組み、押せ押せではなく、ダービーへ向けてのステップとしながら、皐月賞も狙うとすると、もう2歳の時点でクラシック適性を確定させていた馬に圧倒的に有利、
言い換えれば、強いと証明された時点で、まずは皐月賞で好走が見えているということです。
トライアルが重要でなくなってきた現状で、今まで以上に、このイメージがレースの構図を描くポイントになっています。
3歳重賞の結果はダービー以降で反映される
上記した内容と繋がる傾向は、この不安定な東西の明け3歳重賞の勝者たちの結果に表れています。
一時期より、共同通信杯という極めて余裕を持った中8週ローテも、その質にばらつきも出ていて、そこまで信用ならないという状況。
2着には来るというくらいの認識で、人気では妙味がないとするのがいいでしょう。
こちらのデータベースの「関東圏3歳重賞勝ち馬」「関西圏3歳重賞勝ち馬」の集計結果を見てください。
上記した内容と繋がる傾向は、この不安定な東西の明け3歳重賞の勝者たちの結果に表れています。
一時期より、共同通信杯という極めて余裕を持った中8週ローテも、その質にばらつきも出ていて、そこまで信用ならないという状況。
2着には来るというくらいの認識で、人気では妙味がないとするのがいいでしょう。
皐月賞の攻略ポイント
近10年の勝ち馬が、休み明けか前走1800重賞の連対馬ということからも、ストレスをより少なくして挑んだダービーを目指すローテを組んでいる馬が、どうしても有利な傾向がはっきり出てきました。
時代の要請と言えばそれまででしょうが、トライアルが絶対的な時代はもうやってこないとしても、今は大げさではないでしょう。
大混戦模様の年に限り、逆張りする以外は、トライアルで好内容の馬ほど疲れていると見たいところです。
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2019年 マーメイドS 馬単33,680円、日本ダービー 馬連11,200円、CBC賞3連単16,300円などを的中。
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