皐月賞2016 予想
2枠3番 マカヒキ<ルメール→川田・乗り替わり>
6枠11番 サトノダイヤモンド<ルメール・引き続き騎乗>
8枠16番 リオンディーズ<デムーロ・引き続き騎乗>
その他、
④アドマイヤダイオウ
⑤マウントロブソン
⑭ロードクエスト
⑮エアスピネル
⑱ディーマジェスティ
デムーロ騎手が本当に、馬の実力だけで勝てたのは、恐らく、最初のネオユニヴァースのみだ。
以後の、ダイワメジャー、ロゴタイプ、昨年のドゥラメンテらは、それぞれ当時のレコードを大差のない勝ち時計で楽勝している上に、道中の位置取りが完璧で、かつ、ゴチヤつくこと必至の最終コーナーも難なくやり過ごし、理想的な最後の伸び脚で後続勢を屈服させたのだ。
それぞれの2着馬は、
コスモバルク
エピファネイア
リアルスティール
当時の実績は、勝ち馬と同格、もしくは2着馬の方が上。
コスモバルクなど、勝ってダービーへ…、という流れを見事に断ち切り、全く人気のない無名馬だったダイワメジャーを駆り、結果として、それは正しかったと皆を納得させる素晴らしい仕事をやってのけた。
奇しくも、エピファネイアの弟・リオンディーズに乗る機会を得たミルコ・デムーロは、馬にとって2戦目の朝日杯FSで、武豊跨るエアスピネル<鞍上は母エアメサイアも主戦>らを一刀両断に切り捨てる大立ち回りで、一躍、世代の頂点に立った。
弥生賞は引っ掛かって2着。
実質的には、王座防衛である。
先週の結果に倣えば、時計が速い時は、2着馬の方が狙い目。
軸馬は、昨年と同じく、デムーロの馬がいい、ということまでは確定している。
先週は重賞未勝利馬が勝利。
ここ数年よく見かけるGⅠシリーズの構図。今年は、3戦続けて先行ポジションにつけている馬がリスペクトアースとアドマイヤモラールだけなので、他の馬が行ったところで、ハイペースは想定できない。
まず、59.5秒という弥生賞にしては速かったペースから、異常な変化が生まれる可能性はないだろう。
枠順は?
続けてデムーロ騎手が乗っていたアドマイヤダイオウには、今回福永騎手が騎乗する。
初騎乗だから無難に乗るだろうし、異常な展開にならない限り、阪神の渋馬場にしては立派な2:02.2で走った若葉Sの内容からも、決め手比べはしたくないはずだ。
これにリオンディーズ、というか、中山なら自在に動くデムーロ騎手の判断で、どこがベストかと考えた時、先週はちょっとマズいことをしたなと思っているだろうルメール騎手の心理まで含め考えると、残り800M辺りからの動ききは皆忙しなくなるかもしれない。
外枠をさすがに意識しないといけないリオンディーズは、ジュエラーほどは思い切って下げる手には出ないだろう。
元々は、好位から動きたいタイプだ。
どこからでも動けることを、阪神の2000Mでも、京都の外回りでも確認しているルメール騎手は、器用に動けるサトノダイヤモンドを無理なポジションにつけさせることはしない。
一方、マカヒキとは初コンビの川田騎手にしてみれば、彼らを見る位置で競馬が出来ればやりやすいかもしれないが、それが簡単ではない内枠で、血統の本質面を信じて、思い切って、キャンベルジュニアみたいなことはないにせよ、自分らしい正攻法の形に持ち込めるのであれば、そうするかもしれない。
スロー、ミドルどちらの展開パターンでも、前走の勝ち方が鮮やかだったマカヒキ、サトノダイヤモンドには、それほど難しい競馬にはならないはずだが、今後も内に入る可能性はないだろうサトノダイヤモンドの方が、常識的には、能力面も加味して有利ではないだろうか。
無敗馬の選択というよりは、弥生賞の上位3頭を負かせる馬は、その前後に拘わらず、サトノだけという評価を改めて下し、血統のイメージ外の京都、阪神内回りでの楽勝の結果、きさらぎ賞で裏を突く結果として、血統のイメージに即した快時計の決着に自ら持ち込んだことを持ち土産に、今週こそのルメールのインタビューに期待を寄せたい。
エアスピネル、リオンディーズ、マカヒキは、位置のとり方によっては、どういう順番で来てもおかしくないし、もちろん、勝っても不思議じゃない馬。
器用な順に並べたが、選り好みは今回はしないようにする。
怖いのは、若葉S2着のナムラシングン。
田辺騎手なので、これほどのメンバーでも怖気づくことはないだろう。
前回は叩き合って負けているから、ドンドンレースを動かしてくことができれば、雨中の競馬で大いに粘っても不思議ではない。