高松宮記念2015 展望
勇み足の感は否めないが、砂の大一番が終わった今、1か月後の短距離決戦への期待感が最高潮にまで膨らんでいる。
最大の焦点は、週末の阪急杯の結果。いいメンバーも揃う。
オーシャンSはどうなるかわからないが、阪急杯の予想はそのまま本番への展望に繋がる。
こちらに回ってきたGⅠ馬3頭は、みなスプリント能力とマイル適性を相応に兼備している。時計面での制約はあるが、マイル重賞でそれぞれが楽勝経験していて、1400M以下の重賞で上位人気に推されながら重賞で勝ち負けレベルの時計で乗り切っている。
もちろん、ロードカナロアと比較できるわけはないから、両面GⅠレベルということはないが、時計勝負への適性や確実な先行力というは、スプリントGⅠ向きの性質である。
まあ、喧嘩腰のテンの争いが、阪神Cで回避できた部分はあっても、ハクサンムーンがいないことが激流とならない理由でもない。ミッキー先導でリチャード早め追撃がセオリー。次戦への繋がりも考えたら、無謀な争いを今回は考慮しなくてもよさそうだが、その他がどう動くかまでは読めない。
ただし、次は彼らのリズムに近いアンバルブライベンが登場する。
これにより、ダノンシャークの進路が判然とすると思われる。週末の結果は、即短距離戦への適応力を示す形になるから、今回3着以内にダノンが入ってくると、距離適性とメンバー構成上の優位性で上位に立てる。
レッドオーヴァルやその他の組が1、2着に来れば、本番でも連軸候補。先行勢の粘り込みなら、差しタイプの好走確率が高まるか。
前で残った組は、出来るだけ静かにしておかないと、次が怖い。地味な内容なら本番は弾けるだろう。
直行組はその次の評価。力が抜きん出ていないと厳しい。