天皇賞(春)2019 展望
今年はシュヴァルグランがいないから…。
阪神大賞典が終わった。
何だ、シャケトラの復活、再挑戦が見どころではないか。
彼はディープインパクトやテイエムオペラオーのような選ばれし才能なのか。
はたまた、もっと強い馬が登場した時に、残念な男と後々伝承されるナリタトップロードやブライアンのような存在になり下がるのか。
面白いのは阪神大賞典三連覇でも、春天は6歳時の1回しか勝てなかったゴールドシップ。
マヤノトップガンなどもそうだったが、テーマを持って戦いに挑む中で、某かの苦しみを経た後に、ここを勝ってしまうとその後もも強い。
世紀の対戦前のマックイーンもそうだった。秋の苦しみを経ている面々には、復活の目がある。
シャケトラがレインボーラインやアドマイヤジュピタのようになるには、メジロブライトと似た、珠玉のライバルに負け続けた後の天下という雰囲気があるかどうか。
反動が怖いのは、むしろ、この阪神大賞典の後のような気もする。
好メンバーの日経賞は、しかし、展開に左右されるような雰囲気がそのまま結果にも反映され、ユタカの日常を体現するように、メイショウテッコンが今度こその逃げ切り。
コーナー6つの競馬は苦手そうだったエタ�リオウには、いつも以上に頼りない印象の2着が再び戦績に刻まれた。
こちらもマンハッタンだったが、本番ではステイゴールドだろ、という雰囲気だけはあったが、迫力がこの世代の平均値以下の両者。
ひと工夫のエタリオウに、もう一度期待の方が脈ありか。
あまり関連しそうのない今年の大阪杯組では、エポカドーロやムイトオブリガードとか、思い直して長距離戦再挑戦で、うまく逃げ馬を使って粘り込みを図るキセキだとか、イメージとは違う形で出番をモノにしそうな意外な台頭の馬に注目。
負け組では、阪神大賞典の実質逃げ馬であったロードヴァンドールの再びの激走と、日経賞に関しては、もっと雨が降って乱戦になればという注文はつくが、揉まれない条件は簡単に作れる立場になりそうなクリンチャーに、今年は期待。
それぞれ、連続騎乗が見えているから、一変する可能性は大いにある。
混戦は間違いない。