面白いゲーム?
誰もが勝つと思い込んでいた断然1番人気のダンスインザムードが、先週のオークスで、まさかの4着。イレ込みが原因とする説もあるがパドックから見せていた首を上下に振るイラつき様は今回が初めてではない。
確かにあの鼻息の荒さで2400Mは長すぎたのか。それとも14Kの馬体増か?牝馬は解らない、と簡単に片付ける人もいる。
ダンス本命はファンの統一見解のようでもあったが、相手馬の評価は分かれた。なぜ○○を切ったのか、なぜ××を押さえないのか、というご質問もいただいたが、これは数あるファクターの中でどれを重視するかという問題でもあり、悩んでしまった。
当方の予想が、どのファクターを重視しているか?それはハッキリと言い切ることはできない。予想するレースごとに違うような気もするが、基本的な競走能力 (潜在能力)を重視することが多い。
オークスの予想も競走能力そのものを重視した。馬券にはならなかったが、印(評価)通り上位4頭が1~4着を独占した。順序が当たってないので意味のないことかのしれないが、全くマト外れではなかった。これからも馬券検討の参考の一つにしていただければありがたい。
しかしダイワエルシエーロが途中からハナを奪い、そのまま押し切ることを誰が予想できたか?元々行くことを宣言したわけでもない。福永騎手が考えに考え抜いて、どうやら前の晩に決めたことらしい。
この福永騎手であるが、天才と呼ばれた父と比較され続け、長嶋一茂的な悩みもあったに違いない。しかし、レース後の「今日は父にちょっと近づけたかなという気はしています。」というコメントには大いに納得。
予想者と同じく、騎手も勝つためになんだかんだと考えている。そして訳の解らない負け方をする大本命馬もいる。競馬予想は神様にお聞きする以外に100%はありえないのかもしれないが、ある程度までは予想できるし、研究を続ければ、どんどん当たるようになってくる。だからこそ、競馬は限り無く面白いゲームだと思えるのだ。
※このコラムは、2004.05.27に発行したメールマガジン「馬券名人養成プログラム」に掲載したものです。
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