再度、夏のクラス編成について
さて、今週から競馬が変わります。 毎年恒例、夏のクラス編成です。2歳馬が新馬デビューし、3歳馬は古馬と一緒に走ることになります。 3歳馬と古馬のどちらが強いのでしょうか?
1000万で上位争いをしていた馬が500万に降級してきたりするので やはり総体的には古馬が有利。これは統計的にも明らかです。
ただ、クラス編成後の古馬が有利でありすぎたため、3年前に 『 世代間の基礎重量差に関しての改善』という処置がとられました。
だから4年以上前のデータは、あまり参考にできません。 この処置で古馬に対して3歳馬の斤量が比較的有利になりましたが、月が替わるごとに徐々に斤量差が減ってきます。 有利な斤量で出走できるうちに使いたいと、それにあわせて予定を組む厩舎もあるでしょう。
斤量に敏感な馬にとっては、かなり重要なポイントですから 馬券戦略上も知っておいて損はないと思います。 『 世代間の基礎重量差に関しての改善 』に関しては、当時JRAの詳しい方にお聞きして書いたページがサイト内にありますのでご覧下さい。 (一応、記述内容は2002年のものですのでご注意ください。)
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先週のプロキオンSは、◎ニホンピロサートに見せ場なし。
鞍上の小牧太は「~稽古が強すぎた影響があった」と振り返っておりますがサイレンスボーイが引っ張った超ハイペースを好位で追いかけたことも敗因のひとつだと思います。
夏競馬の注意点。
確かに、直前で目一杯追い切った馬には注意が必要です。 特にこれからの時期、ローカルへの長距離輸送を考えたら、軸にはしにくいパターンです。関西では現在、阪神開催で問題ありませんが、栗東から福島への輸送は一番キツイです。
栗東から新潟・小倉へは比較的短時間で輸送できますが、 これが中 1週となると、ほとんど「消し」です。夏競馬はローテーションで目に見えない「消耗」を推測しましょう。
※このコラムは、2005.06.15及び2005.06.22に発行したメールマガジン「馬券名人養成プログラム」に掲載したものです。
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