夏競馬限定の予想ファクター
暑さで体力の消耗している馬を競馬に使われては、迷惑!とにかく使って着賞金を稼ごうという厩舎は見かけなくなりましたが、しかし、ローテーションに余裕を持っているように見えても、大なり小なり夏の猛暑は競走馬に影響を与えます。
夏だからという理由で休ませるのはオープン馬を中心とした一部の素質馬だけ。
使い方も厩舎により、また馬により、まちまちです。いかに元気一杯の馬を見極め狙えるか、そこが夏競馬で勝てるかどうかの分岐点になります。
猛暑にご注意
ここ数年(2019年現在)の夏はいつもと違います。記録的な大雨に最高気温40度越え、この異常気象には今後も引き続き注意しなければならないような気がします。
もちろん競馬においても、“異常気象”でなかったころの調子で予想していては馬券は獲れない状況となる可能性があります。使い詰めや、頻繁な輸送、等など…。実績と同様に出走馬のローテーションや追い切り、関係者の話も含め、出走馬の体調には十分配慮しなければなりません。
そして走る馬だけでなく、予想する人間もバテてしまっては当たるものも当たらなくなってしまう。栄養と睡眠を十分とって週末に備えたいですね。
芦毛と牝馬?
夏競馬といえば芦毛と牝馬、ということは多くの競馬ファンが知っていることです。これは総体的には正しいことかもしれませんが、全てのレース(馬)でそうだとは限りません。
このシーズンを通して芦毛と牝馬をいつもより少し高く評価し続ければ馬券成績が多少良くなるという程度です。馬の体調はできるだけ個別に判断した方がいいでしょう。
古い話ですがこのような例もあります。私が血統的に注目していたある馬が新潟の新馬戦に出てきました。たまたまパドックの最前列で見てたのですが、周回中バケツ1杯では足りないくらいの大汗をかいてました。
単勝で勝負しようと思ってたのですが、これはヤバイ!と取りやめたくらいです。しかし、結果は潜在能力の高さでギリギリの1着。しかし、この馬が暑さに弱い馬であるということが、後になってさらにハッキリします。
その後新潟の昇級戦では勝てませんでしたが、秋に十分(?)人気を落としてから圧勝しました。気候が涼しくなったからです。
結局重賞で上位争いするほどに出世したこの馬が、低レベルの新馬戦で楽な勝ち方ができなかったということは、いかに潜在能力が高くても、このように暑さに弱い馬や調子を落としている馬には注意が必要ということです。
滞在馬が有利
この滞在馬が有利というのも、よく言われる夏競馬の格言です。しかし、これも滞在馬が常に好走するという訳ではありません。当日輸送でも夏に強い馬は夏に弱い滞在馬よりデキが良い場合もあります。
一昔前は夏の小倉・新潟は滞在馬が多かったのですが、最近は輸送する馬が増えました。高速道路が整備され輸送に時間が掛からなくなったこと、そしてトレセンに坂路やWコースができたことで現地調教より有利と考えるケースがあるからでしょうか。
とにかく、夏は体調の良い馬が有利です。輸送が馬の体力をかなり消耗させるので、輸送後、滞在してすぐ使う1回目のレースは良くなくても、体力の戻った2 回目のレ―スで好走するパターンもあるので注意してください。
このように、輸送の問題は無理な使い方をしてないかどうか、ローテーションとともに考えれば、一層有力な予想のファクターとなります。それでは皆さん、夏競馬の後半戦もがんばってください。
2019/7/26 再編集
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