競馬の馬場状態の見方 馬場予想と傾向について見極める
馬場とは「ばば」と読み、競馬の競争を行うコースの状態のことでご存じの通り
- 「良」(りょう)
- 「稍重」 (ややおも)
- 「重」(おも)
- 「不良」(ふりょう」
という種類がある。
中でも稍重馬場は玄人でも悩んでしまう中途半端な馬場状態で度々大荒れの基ともなっている。
このように馬場状態によってタイムもかなり違ってくるので天候によっては馬場指数や馬体重、馬場適性を重視した予想に切り替えていく必要がある。
この事からも競馬予想と馬場対策は紙一重なのだ。
馬場傾向やその影響を調べていけばいくほど予想が難解にもなってしまうのでまずは簡単な見極め方から伝授していくことにしよう。
まずはこちらの馬場状態。当日の馬場の状態が想定できないことには予想に集中できない。
というよりはまだ競馬予想に着手するべきではないのかもしれない。しかし、実際は時間の制約もあり、刻々と変化する天気予報を確認しながらの検討となる。
天気予報はピンポイントで
開催場が替わらない限り大まかな馬場状態は想像がつくので、まず第一に天気予報を確認しなければならない。最近はインターネットでピンポイント予報が見たいときにすぐ見られるので、予報の精度はともかくだいぶ便利になってきた。
JRAの馬場情報
また、最近はJRAのホームページで開催各場の金曜日時点の馬場状態を公表しているので助かる。特に助かるのは芝にローラーをかけたかどうかが分かる場合である。以前は競馬場の馬場造園課に直接電話をかけて問い合わせなければ分からなかったことだ。
しかし、同じJRAでも競馬場ごとに公開の仕方に違いがある。ローラーをかけても競馬場によっては発表しないときもあるので注意が必要だ。
そして冬場はダートコースに凍結防止剤を使用したかどうかが確認できる。これを使用すると通常より若干時計がかかるのだ。
なんだ今頃、といわれそうだが、馬券検討で過去にさかのぼって時計を比較するとき、この時期のダートコースは、同じ週の時計ならともかく、別の週の時計は比較の対象にならない場合があることをお忘れなく。
中山はフェブラリーSの週に、それまで使用していた凍結防止剤を撒かなかったので時計が速い。他の週とは比較しないほうがいいということだ。
時計比較で重要となる馬場の詳しい状態
もう一つ、時計比較する際の注意点を。最近は週末に雨が降るケースが多いが、ダートの場合、良より稍重、稍重より重のほうが時計が速い。
しかし、不良については重より速いとは限らない。特に水溜りができると意外と時計が掛かるので、雨が降ってるときは同じ日の同じ不良馬場でも馬場差がかなりあるので記録しておくべきだ。単純に時計比較をすると痛い目にあう。
以上のように、当日の馬場を見極めることは、その日の予想精度を上げるとともに、後日、時計比較で競争馬の能力を把握する際の重要なポイントでもあるのだ。
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