コラム「あんちょこから予想会社まで」
ルドルフが火をつけた私の馬券ロード
デビューから8戦無敗で3冠を達成し、皇帝と呼ばれたシンボリルドルフが老衰のため死亡したそうです。30歳というから人間であれば100歳くらいでしょうか。ルドルフをライブで観戦していた私はもう完全にオールドファンですね。
私はルドルフが3冠馬となった前年、やはり3冠を達成したミスターシービーの怒涛の追い込みに魅了され競馬ファンの仲間入りをしました。さらに強い3冠馬が誕生した翌年となっても、優等生的なルドルフよりはシービーのファンであり続けました。
しかし私が渋谷の場外に通いだし、馬券ロードを突き進むきっかけとなったのは、なんと言ってもルドルフのダービーでした。そのときに獲った枠連4-8という馬券でかなり儲けたからです。
今ではありえない21頭という多頭数。不利とされた8枠19番枠に入った大崎昭一のスズマッハが2着に粘ることをどう予想したのかは思い出せませんが、これで競馬って意外と簡単なんだ!と思い込んでしまったのですね。
これといった戦法も確立していなかったはずですが、とにかく馬券を買いながら実践を繰り返しつつ勝負勘を養っていくような非科学的な馬券ロード。彼女でもできれば違うことにお金を使っていたはずですが、週末が競馬漬けですから、それは当然ありえなかったはずです。そして予想屋から買った薄っぺらな本とともに、深みにはまっていくことに…。