情報会社を騙り、70億円の巨額詐欺
情報会社系の犯罪としては前代未聞の巨額詐欺事件が発生しました。事件は、「競馬情報会社と提携しており、元本は保証し5週間後に2倍にする」と騙し、約3000人の客から計約70億円を集めたものの、約3億円がまだ返済されていないというものです。
一昨年から今年3月までの約1年8ヶ月の間に起こったこの巨額事件、逮捕されたのはたった4人。初期段階では「5週間後に2倍」の配当を出して、儲かった客の口コミで広がったとも考えられますが、そんなことが長く続いたとは思えません。
3000人もの客が当初の口コミだけで集まるとは考えにくく、もしかしたらネットで集めた可能性もあるのではないでしょうか?
「競馬好き」は注意が必要
私は個人的に何社もの競馬予想会社に無料登録をして、情報をチェックしたりしておりますが、そんなことをしていると、登録したこともない会社や個人からメールが来るようになり、「ありえないような儲け話」が日々舞い込んできます。
これは以前登録したどこかの会社が、お金に困ったか倒産した際に名簿(メールアドレス)を【競馬好き】のメールアドレスとして転売したのだと思います。通信教育大手ベネッセの名簿流出事件を持ち出すまでもなく、個人情報保護法の施行から10年以上たった現在も名簿業者は元気に活動を続けております。
名簿業者にとっては転売先が誰であろうと、名簿が何に使われようと関係なし。今回の事件の犯人がこのような【競馬好き】名簿を入手して、ダイレクトメールを一斉配信したとしても不思議ではありません。なので、このような詐欺話が皆さんのところにメール配信される可能性は否定できず、注意が必要です。
競馬情報専用のメールアドレスを作る
対策としては、競馬情報の無料登録などを行う際は、事前に専用のメールアドレスを作っておくといいでしょう。私はGoogleの「Gmail」を使っています。いらないメールがきたら1クリックで迷惑メールとして指定、以降は迷惑メールホルダーに自動的に直行するようになるので便利です。
最後に付け加えます。今回の事件は競馬情報会社を騙った詐欺事件の趣がありますし、一瞬「悪質なコーチ屋?」とも思われましたが、逮捕容疑は「出資法違反(預かり金の禁止)」だったそうです。
* * * * *