大排気量エンジンの見つけ方

オープンや高い条件のレースを好時計で勝てば、その馬が強いということは誰にでもわかります。しかし、人気になる前の段階で出世株(素質馬)を探しだし狙い撃ちしなければ、高配当を得ることはできません。

素質馬を探すためにはどうしたらよいのでしょうか。血統、マスコミの評価、調教などで判断することもできますが、これらは確実さに欠ける場合があります。

ひつじの皮をかぶった狼?

最も確実に出世する素質馬を探す方法は、デビュー当時のレース内容を見極めることです。な~んだ、走る前に分からないのか。と言われそうですが、遅くはありません。

日本の小型車に混じって何気なく走る、大排気量エンジンを積んだ“ひつじの皮をかぶった狼”の存在に気づけば、その馬は500万からオープンまでその先何度も馬券になるです。

これが評判馬や良血馬だったりすると、次走人気になってしまことが多いのですが、通常トントン拍子で勝ち上がる馬はごく一部です。途中調子を落としたり、レース中幼さを出したりして凡走すれば人気は落ちます。

しかし、その馬に大排気量エンジンが搭載されてることを忘れず、その後も追い続ければ、必ず狙いどころ(チャンス)を掴むことが可能です。

ビデオと騎手のレース後のコメントをチェック

まず、新馬戦や未勝利戦で1000万クラス、もしくはそれ以上の時計をマークした場合は、要チェックです。そしてレース内容をビデオで見てみましょう。

それが楽勝ならさらによし。例え時計が平凡でも超楽勝のレース内容ならそれはそれでチェックが必要なくらいです。また、これと平行して騎手のレース後のコメントもメモしておけば、完璧です。

「~まだ、能力の半分も出していません。次元が違いました。」これは以前、札幌の阿寒湖特別でファインモーションが勝ったときの松永騎手(現調教師)のコメントです。

新馬戦の話でもないし、伊藤雄厩舎の超良血評判馬ですからすでに断然人気の連続でしたが、この札幌の芝2,600M戦で2分42秒4という勝時計だけでは評価できない内容が、騎手のたった一言のコメントから推察できるのです。

宝を探し当てた気分

私が以前、新馬戦で見つけた出世株にダンスインザダークという馬がいました。レースではなにか集中力がなく、遊んでいるようにも見えました。それほど脚をはやく動かしているのでもないのですが、ゴール前は他馬が止まって見えるほどの楽勝。

すでにPOGの連中はそれなりに評価しつつレースを見ていたのでしょうが、私は予備知識なしでの観戦、宝を探し当てた気分でした。

そして来年のダービー馬はこの馬だ!と決め込み追い続けました。年賀状にも今年のダービー馬はダンスインザダーク!と書いた記憶があります。結局彼はダービーで2着に敗れましたが、秋は菊花賞を制覇しました。

これは極端な例ですが、普通のエンジンを積んだ小型車に混じって大排気量エンジンを積んだ素質馬が走っているということを、常に意識した方がいいでしょう。


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