的中実績を若干盛る程度の優良会社だった
ついに入社が決まった競馬予想会社は都内某所にあって、私は電車とバスで通うことになりました。バスの床板にワックスがかけられていたりすると吐き気がしてしまう私でしたが、そこはなんとか我慢しました。
私と一緒に入社した2名の内Sは、比較的有名な某競馬予想会社に勤めていた「経験者」でしたが、もう1名のKは新卒でした。私自身はまったく競馬とは関係のない経歴でしたが、一体どのように人選されたのか、まったく方針みたいなものが見えませんでした。Sが言いました。「この3人しか面接受けてないんじゃないですか」。
会社の雰囲気は2次面接で感じてはおりましたが、いわゆるアウトロー的な風貌の方は1人もおらず、やっていること意外は普通の会社となんら変わりがありませんでした。世の中にはそのスジの方々が経営している会社もあったようですが、私が入社した会社は一流スポーツ紙に広告を掲載しているだけあって、堅気の優良会社でした。
入社して最初に教えられたことは、電話応対でした。インターネットのイの字もなかった当時、問い合せ、入会手続き、予想の伝達、そして苦情の受付もすべて電話で行われました。
問い合せでは「どのくらい当たるのか?」という質問が一番多く、その質問に対して、「勝負レースは約60パーセント」と答えるよう指導されました。80パーセントとか言われたらちょっとやり辛かったですが、実際の的中率に若干盛っているくらいの数字だったので安心しました。
前回と同様、残業がほとんどないデスクワークなので助かりました。しかし週末になると若干様相が異なってきました…。
※スポーツ紙に広告が載れば、優良なのか?については「スポーツ紙で見かける競馬予想会社の広告について」を参照
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